ビリヤードを始めたての方やボーラード40点以下の方は、シュートできる選択が、まっすぐかまっすぐに近いあまりフリのない球だと思うので、シュートしたい球を一番近い穴に狙う事。そして、次の球を続けて入れていく『取り方』が解らないと思うので、『取り方』の組み立ての練習配置です。
サイド付近の球とレール際の球をセットで考える。
『2コ1セット打法』を使うと、どれとどれがセットか見えてくると思います。
グループ分けが『取り方』の基本になります。
上の配置は、ボーラードのブレイク後のよくある配置で、5つに絞ったシンプルな配置です。
手球を好きな場所において順番は関係なく自由で、取りきるイメージをしてみてください。
いろんな取り方があると思いますが、『2コ1セット打法』を使った取り方を紹介します。
上の図で言うと、②と①、⑨と③です。
最初は、②番を下のサイドに入れて、①番に真っすぐならない様に、薄すぎないように出します。
②番へ少し左にフリをつけて『撞点』は芯で、パンっと短いストロークで軽い力加減のスタンショット。
①番は1タップ下の撞点で、パンっと短いストロークで、力加減は普通の引っ張り気味のスタンショットです。
【解説】
⑧番の次の⑨番に対しても厚く出したいので、⑧番にも真っすぐ目の方が、手球の動きが小さくて済むので、①番をやや引いて出す。
次に、①番を右下のコーナーポケットに入れて1クッションでポジション。
ネクストの⑧番に厚く、真っすぐでもいいし、芯で撞いた後、手球が少し左に転がるフリがいいと思います。転がり過ぎない、厚めのポジションがベター。
『撞点』は、芯より半タップ下で、パンっと短いストロークで力加減は弱めスタンで出します。
①番が真っすぐになってしまった場合
『撞点』は、1タップ下で、パンっと短いストロークで⑧番に対して真っすぐになるように出来るだけ厚く出します。
1クッションでポジションするより、直引き(じかびき)でポジションする方が力加減がはるかに難しいので、ポジションの基本はフリをつけて1クッションで出す方が手堅いです。
⑧番を右上のコーナーポケットにスタンで入れて、手球をストップよりは少し⑨番の方へ近づくポジションへ。
『撞点』は、芯より半タップ下ですが、引かないように軽くパンっと短いストロークで撞きます。
スタン!
次に、⑨番を上サイドに入れますが、この角度からだと穴が狭いので、やさしくショットします。
真っすぐなら手球がサイドにスクラッチしないように、前進回転で転がします。
『撞点』は、芯より1タップ上で、やさしく転がします。
コロコロっと、上の図参考で。
ご自身の身長にも拠りますが、最後の③番をシュートできる位置に出すといいと思います。
シュートミスに繋がるようなポジションはダメです。
最後に、③番を右上のコーナーポケットに入れます。
『撞点』は、芯より半タップ下で、パンっと短いストロークで、簡単な球でもしっかり狙って、強すぎないように弱すぎないように、スタンでしっかり入れます。
この5コの配置が取りきれるなら、ボーラードのスコアもいい線行くと思います。
こんな感じで手球をあまり大きく動かさず、次の球へのポジションを考える習慣を癖付けすると、ビリヤードが楽しくなると思います。
【基本となる撞き方】
- 手球の中心より半タップ(6㎜ぐらい)下の撞点で、『パンっ』と短いストローク。真っすぐならストップするスタンショット。
- 手球の中心より1タップ(12㎜~14㎜)上をゆっくり転がすようにするストローク。手球がボール2~3コ前に転がる自然回転のショット。(押し球よりスピン量が少ない)
スタンと自然回転の撞き分け。
厚みは真っすぐ(0度)か、真っすぐに近いちょっとフリ(5度~10度)。
次に狙いたい球へ手球を近づける。
撞き方! フリ! ネクスト!
これを踏まえて、ボーラードのブレイク後の配置です。
【ヒント】
左エリア...②④⑤
右エリア...①⑥⑧⑩③⑦⑨
⑦番から右エリアを全部取りきって、左エリアの残り3コを取りきるポジションに、どちらかのグリーンのエリアから残り3コを取りきっていく。詳しく言うと面白くないので、あとは自分で考えてください。楽しんで!