取り出しから考えて、⑨番までたどり着くように、どこで頑張れば後半が楽に取りきれるのか、中盤にかかってきます。
一番後回しにされがちだけど、ランアウトするのに一番重要な時間。終盤を楽に取りきるためのリスクを考える。
ここで入れイチすると、⑦番、⑧番辺りで苦しくなってきます。
仮にラックはこのように組んでいます。序盤の戦略でのラックとは異なっています。
ブレイクも左側からしています。フット側からみて右です。
ブレイクをして、先球がどのように散らばって転がる先を予測しています。
グリーンのゾーンは、手球をポジションしたときに先球に蹴られにくく最小番号から取り出しがしやすい場所です。
力加減や厚みによって、①番のコースがサイドポケットをまたがっているか手前からクッションに入っているかなど微妙に変わります。
サイドポケットに①番が入った場合の他のボールの予想進路です。
もちろんこの通りになるとは限りません。
①番も④番も⑥番も入るときもあります。
③番が②番と接触して、②番が下の短クッションのほうで止まることもあります。
弱めにブレイクした時の予想です。
どの図も似たような配置になっていますが、孤立して散らばっていくボールと他のボールとぶつかりながら進路を変えていくボールがあります。
ラックが正確なら⑨番は、その位置で動かないです。
このラックなら、⑤番と⑧番は比較的他のボールの影響を受けないです。接触することはあります。
⑥番は、バンクでサイドポケットに入ることがあります。
このラックで言うと、ブレイクして一番早く転がるボールは、両ウイングの④番と③番です。
④番は他のボールに接触せずにコーナーポケットに入ります。
③番は、長クッションから短クッションへ、そして反対の長クッションに入ってぐるッと回って上の方へ走るコースを辿りますので、他のボールに接触する確率が高いボールでもあります。
②番と⑦番は下の短クッションに向かって。そして右の長クッションに向かって同じ方向に走ります。(図の様に左からブレイクした場合)
②番が短クッションに入るときに、③番と接触して、②番が④番と同じポケットに入るときがあります。その時③番は下の方に残ります。
③番が運よく②番に接触しなくても、⑦番が転がるスピードが遅いので③番と出会う可能性もあります。
③番は、②番をかわし、⑦番もかわしたのに、センター付近で⑥番にぶつかることもあります。
もちろん、センター付近に静止しかけている手球にも接触したりも、まあまああります。
このように③番が②番に接触しないタイミングの良いブレイクを見つけられると、②番が上の方へ転がって①番→②番が近くなり、③番も近くにいるので、そこから⑤番へのつながりを考えると思い通りに取りきれると思います。
そんなこんなで毎回同じ配置にはならないのですが、予測はしておくと調整できるので、似たような配置は作れると思います。
配置が思い通りになれば、楽しさ倍増でしょう。
ブレイクこそ適当でなく、きちんと狙った方がよさそうです。
結局のところ、中盤の戦略とは、ブレイク次第ですが、今回のラックで言うと、③番→⑤番→⑥番→⑦番でしょうか。
比較的センター付近にある⑤→⑥をどう攻略するか。
⑥番→⑦番へどうつなげるかがカギ!
このラックの組み方で言うと、
ポケットされにくいボールは、⑤番、③番、⑨番です。
比較的ポケットされにくいボールは、⑧番、⑦番、②番です。
ポケットされやすいボールは、④番、①番、⑥番です。
自分がどのスピードで、どの撞点でのブレイクが合っているのかも研究して安定的にブレイクできるようになることと、結果が出る前に予測しておくと、次につながります。
コンディションによっても変わりますので、捻らない、捻る、スタン、引きブレイク、時には上撞点のブレイクなど、何パターンかできると有利です。